今日の札幌は時々曇ったりしますが晴れ間が多く出
暑くも寒くもなく過ごしやすく気持ちの良い一日です。
ですが朝晩はすっかり涼しくなり
帰り道などは半袖では肌寒くなってきました。
秋と言えば、「食欲の秋」・「読書の秋」などありますが
やはりここは「芸術の秋」を押してみましょう。
日本が誇る伝統芸術「歌舞伎」も
最近少しずつ面白さが分かってきました。
ぜひ一度生で見てみたいですね。
歌舞伎の世界を「梨園」と呼びますが
実は当店で取り扱っている手ぬぐいを作っている問屋が
創業130年の老舗・東京日本橋 戸田屋商店でして
「梨園染」の別名のとおり歌舞伎柄や江戸小紋などに精通しております。
ということで
今週の手ぬぐいは「市村格子」です。
薄い青地に紺色で文字が入れられおり
その文字を囲むように線で格子が組まれています。
ですがなぜこれが「中村格子」なのでしょうか?
ご覧の通り「中」と「ら」は文字ではいっているので
これが『中○ら』となるのは分かると思います。
では、「む」はどこに有るのでしょう?
実は格子を組んでいる線であらわしています。
五本の細い線と一本の太い線で格子を組んでいるのですが
線の数を合わせて六本となります。
そう、この「六」=「む」となります。
ちなみに中村屋とは中村勘三郎家に代々伝わる屋号ですので
楽屋や浴衣などに使われています。
他に有名な物では七代目市川団十郎が役柄を演じる際に考案した
「鎌」と「○(輪)」と「ぬ」の柄であらわす「かまわぬ」があります。
あえて、全てを文字で入れるのではなく
線の組み方や物の名前で読ませる
これが江戸の粋、楽しみ方だったのでしょう。
テレビなどで映されたときに目にすることが出来るかもしれません
チョット気にしてみるのも別な楽しみ方かもしれませんね。
また「中村さん」に贈ってあげると喜ばれるかも?